どうも、クラウンです(^O^)!
本日紹介する作品はこちら!
カツセマサヒコ先生著『明け方の若者たち』です💁♂️💁♂️
たまたま紀伊国屋をぶらーっとしてたら見かけてしまって🤭
頁数少なめでサクッと読めそうだなーという点と、妙にあらすじが気になっちゃいました🤔
結構積んでる小説多いんですけど、新しく小説買うの本当に悪い癖だなぁ…🥺🥺
作品情報
【2020年作品】
【頁数】215頁
【著者】カツセマサヒコ
【ジャンル】ロマンス・恋愛
あらすじ
近くて遠い2010年代を青々しく描いた、人気ウェブライターのデビュー小説。
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
その16文字から始まった、沼のような5年間。
明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。
世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、””こんなハズじゃなかった人生””に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。
それでも、振り返れば全てが、美しい。
人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。
幻冬舎公式
『明け方の若者たち』の感想
過ぎ去った美しき20代に想いを馳せて
あらすじを読んで、どこか惹かれるものがあると購入し、
普段ならそのまま本棚に積み上がってるところを即日読了した珍しい作品でした🙋♂️
恋は美しく、そして儚く。思い描いていた大人になんてちっともなれやしない。
自分の本当にやりたいこと、やれている人ならいざ知らず、
毎日をただただ務めた会社で消化してしまっているだけの人には途轍もなく刺さる作品でした😢
まあこれ、ほぼほぼ私の事でもあるんですけれども🤭🤭笑
この作品が刺さる年代って、本当に主人公と同じく20代後半で、社会に出て働き始めて4~5年ぐらい経った人達だと思うのですよ。
就活戦線を戦い抜き、内定を勝ち取って誇らしく思ってた学生時代のあの頃。
でも、社会に出てみればそんなに仕事を楽しいと感じることも無く、
ただただ毎日を惰性で消化してるだけですよ。
そんな私達が本当は一番輝いて、想いを馳せる時代って、実は20代前半の働き始めなのかもしれません。
まだ学生をやってる人にはこの感覚はきっと分からないし、今がちょうどその年代に差し掛かってる人もきっとまだ気付いてない。
けれども、仕事を始めて安定した収入が入り始めて、
でも所帯も持っていなければ保険だってまだ入らなくても大丈夫な年代。
仕事もまだまだ大きな責任を伴わないし、時間だっていくらでも作れる。
そんな社会人1~2年目ぐらいの時代を酷く恋しく感じてしまうのがこの作品です🥺🥺
多分30代ぐらいになると遠い過去の話だなーって感じだと思うので、
ちょっと思い返せば思い出せる20代後半の社会人にこそ読んでもらいたい作品です🙆♂️🙆♂️
メインは主人公の燃え上がるような恋を回想しながら何があったのかを解き明かしていくロマンス小説なのですが、
刺さったのはこういう振り返ればそこにある、20代前半の自分と重なる社会人なパートでしたよ。
戻れるなら戻りたいし、もっと色んなことをやれたなと言う後悔の念も募りますし。
読みながら主人公達と心を重ねて、情景を思い浮かべて、思わず泣いちゃいそうになりましたよ😂😂
恋愛パートは捻りが効いてて驚きに溢れていましたが、
会社パートはリアルだと思わせられる、ツボを心得た作品でした。
今がいちばん充実してて仕事も順風満帆、やりたい仕事をやれてて幸せ〜って人にはまあーー刺さらないだろうなぁとは思いますが、
きっと世の中に五万と溢れかえっているただただ惰性で働いてる20代後半の方には是非とも手に取っていただきたいですよ💁♂️
200頁少々というスッキリとしたボリューム感も非常に読みやすいので、
普段小説なんて読まないしーなんて方もぜひ騙されたと思って、というか騙されてください!🙋♂️
し過ぎ去ってしまっ人生のマジックアワーはどれだけ嘆いても返ってこないですし、
じゃあ前を向いて生きていくしかないんですけど、読んだその瞬間だけはゆっくりと想いを馳せるのもいいもんじゃないですかね😌😌
コメント
コメント一覧 (2件)
私も今読み終えた28歳です!五万と溢れ返る側にいる自分として、どう次の一歩進めば良いのかわからなくなっていたところなので、社会人パートは刺さりましたねえ。恋人は”溢れ返らない側”にいるようで、こちらの葛藤に理解してくれませんし。そんな日々でも「マジックアワー」なんですねえ。
ツイッターでたまたま本感想を見つけたので、コメントさせていただきました。
どらすけさん
刺さりましたよねぇ…私も同年代なので本当に刺さる、良い小説でした。
溢れ返らない側にいればこんな思いもせずに済んだのに…とは思いつつも、この先も一歩一歩進んでいくしかないんですよね( ´︵` )
コメントありがとうございました(^O^)!