スパイダーマン映画史に刻まれる新たなる1ページ
満足度⇒★★★★☆
レビュー⇒正直なところ、この作品に対してはどうかなと思う節もあったんですよ。
過去にトビー・マグワイア版3作、アンドリュー・ガーフィールド版2作、そし製作中を含めMCU版2作。
一見売れているように見えても、ソニーにとってはこれは売れている訳では無い。
ということで主演を変えては新しく打ち込んできたスパイダーマン映画シリーズなわけですが、ここに来てアニメ版が公開されました。
ディズニーとSONYが共同で送り出すMCU版は順調に進行中ですので、これはMCU版とはまた違ったSONY独自企画のスパイダーマンのようですね。
それにしてもなんで今更アニメ版なんて…。
そう思いながらも、先日発表のアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。
これはインクレディブル・ファミリーやシュガー・ラッシュを抑えての受賞ですので、さすがにここまで来てスルーは良くないということで観てまいりましたよ(・∀・)
鮮烈デビューとなったマイルス・モラレス版スパイダーマン
そもそも私はアメコミは少しは読みましたが、大体は映画だけを追っかけてる人間ですので、スパイダーバースについては存在は知っているものの、
設定はほぼ知らないに等しい身ですので、今作でスパイダーバースの世界観へデビューしました!
スパイダーマンといえば主人公は大いなる責任が伴っているピーター・パーカーで、赤と青のスーツの印象が強いですので、
そもそもマンじゃないキャラもいれば、もはや人ではないキャラもいたり、バリエーション豊かなスパイダーマンが登場したのが面白かったです。
そして、本作の主人公となったのはいつもながらのピーター・パーカー…ではなく、黒人スパイダーマンのマイルス・モラレス。
アメイジング・スパイダーマン打ち切り後の次のスパイダーマンとして候補にも挙がっていたようですが、
結局次のスパイダーマンもピーター・パーカーが主人公でしたので、待望の銀幕デビューとなりましたね!!
これまで私のようにスパイダーマンと言えばピーター・パーカーというイメージの強い観客へも大きなアピールとなったのではないでしょうか(・∀・)
本作は「LEGO ムービー」の監督として有名なフィル・ロード&クリス・ミラーが脚本・製作として参加しています。
同作では笑わせるシーンも数々ながら、非常に心に残るメッセージ性の高い脚本が非常に良かったのですが、その手腕は本作でも遺憾なく発揮されております!
なりたてスパイダーマンとしてのマイルス・モラレスの成長を映像面だけでなく、心のこもったストーリーで支えてくれました。
世界中で大ヒットを記録していますので、当然続編が企画されているところでしょうから、また次回作でも脚本から参加してほしいところ。
まだ登場していない人気ヴィランも多いですし、まだ登場していないスパイダーマンが(日本の東映版を含めて)ゴロゴロ残っているでしょうから、
なかなか実写版で今から多数のスパイダーマンを登場させるというのもストーリー的に難しいなぁと思いますので、
このアニメ版は無限の可能性が広がる転機となる作品だったと思いますね!
余談ですが、本作でも登場のマイルス・モラレスの叔父さんのアーロンおじさんはMCU版スパイダーマンでいち早く登場していたそうです。
ドナルド・グローヴァーなんてキャストパワー強すぎるキャラだと思ってたんだよなぁ笑
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