小説『トラペジウム』感想:夢の追いかけ方は一つじゃない!

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現役アイドルだからこそ書ける青春に心打たれる。

2018年作品 240ページ
ジャンル:国内小説
著者:高山一実(乃木坂46)
作品解説
乃木坂46から初の小説家デビュー!
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!
高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送っていた。
「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」……?
努力の末、ついに東西南北の“輝く星たち”を仲間にした東が、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは!?
<HPより抜粋>

オススメ度★★★☆

乃木坂46の現役メンバーでありながら、小説家としてもデビューしたのが”かずみん”こと高山一実ですね。
私は乃木坂46は握手会に行ったりするほど熱を込めて応援してる訳ではありませんが、
彼女は推してるメンバーの一人でして。
小説家としてデビューしてるって知ったのはかなり遅かったですが、
即購入しましたね。
現役アイドルとして歌って踊る他、バラエティでも見かけますね。
あぁ、とても人間として優しい人なんだろうなぁと思いながらいつも見ているのですが、
そんな彼女が書いた小説には非常に興味が湧きましたね(・∀・)


この作品の主人公はアイドルに憧れ、アイドルになろうとする高校生の女の子。
思えばいつの時代も活躍しているアイドルっていますよね。
私の年代ですとちょっと前にはモーニング娘。が、そして今はAKB48を中心としたグループが活躍していますよね。
もしかしたら既にAKB系列の人気はピークを過ぎて新しいアイドルが活躍してるのかもしれませんが笑
そこまでアイドル事情に詳しくないのでその辺りは深くは掘り下げないでおきます。
そんなアイドルの姿を見て、自分もアイドルになりたい!って思った人は少なからずいると思うんですよね。
特に女子高生か、あるいはもう少し下の中学生ぐらいの年代。
そういう年代の子がこの作品を読むと結構刺さるかもしれません。
なにせ書いているのは現役アイドルの高山一実ですからね笑

処女作とは思えない読みやすさが魅力!

アイドルとしての仕事と両立しながら執筆したということで、
よくぞ忙しい中でこれだけの作品を書き上げたなと思います。
しかもデビュー作ですからね!
先ほど女子高生や女子中学生に刺さるかもと書きましたが、
じゃあその他の人には全く刺さらない?と言われると絶対にそんなことは無いと思います。
乃木坂ファン、高山一実ファンの方を中心に非常に売れ行き好調ですが、
これは実は普段小説なんて読まないし…って方にこそ読んでいただきたい作品。
何よりも読み手に対して優しい作品でした。
ボリューム的にもそうですが、文章自体が非常に読みやすかったですね。
情景がイメージしやすくてスラスラ~と読むことが出来ました。
言い回しにもセンスを感じることが多くて、やっぱり文才がある人はすごいなぁと思うばかりです。
グッとくる描写も結構ありましたね。
お仕事中にも常に台本を持ち歩いていたそうで、かなり練りに練って、考えに考え抜いた作品なのではないでしょうか。
デビュー作でありながら非常に良い作品だと思いましたし、
エピローグが秀逸でかなり心にくる作品でした。
夢の追いかけ方にもいろいろある。
ただひたすらがむしゃらに追いかけて、躓き、いつしか挫折して。
それでも追い続けた先にはいったい何があるのか。
乃木坂のメンバーとして忙しいのでしょうが、
第2作目を是非とも執筆して欲しいと思える作品でした(・∀・)

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この記事を書いた人

人生に映画とラーメンを、をテーマに、休日はほとんどインドア趣味に勤しむ関西出身のしがない社会人。
最近カメラ趣味に目覚めてちょこっとアウトドアになりかけです。

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