これはある種、観て聴くタイプの新体感型の小説だ!!
とまあ新体感型とは書きましたけれども、ある種この作品のようなタイプの映画は初めてではありませんで。
2015年の映画ですが、日本公開されたトム・ハーディ主演の「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」はまさにこの作品と同系統の作品でした。
劇場鑑賞した時はなかなか独特な作品だったなと思いましたね🤔
では、この2作品が一体どういった作品かと申しますと、基本的に電話の話し手しかほぼ映らない。
そして、物語が進行しているのは通話中の電話の先での話。
映画を通して得られる情報は、ほぼ電話から聞こえてくる音声のみなんですよね。
そしてこれが見出しに繋がってくるわけなのですが、ある意味活字を読んで情景を想像する”小説”に似ているのではないかと思います。
どれだけ通話先の情景を思い浮かべることが出来るか、そんな作品です(・∀・)
ただこれ映画としてどうなの?と、思う部分もありまして、何しろ観えている映像はほぼ変わり映えしませんからね笑
当然、主人公の表情や、電話以外での何気ないセリフから色んなことを読み取ることもできます。
が、この作風はハマらなければトコトン退屈な映画だろうなぁという気もしてしまいますね。
その作品の評価の分かれ目って案外そういう部分かもしれません。
とはいえ、批評家から非常に高く評価されている本作。
非常に完成度は高かったと思います!電話越しで何が起こっているのかを思い浮かべながら、一体誰が悪くて、誰が善なのか。
色んなことを考えさせられます。
考えさせられた上での、ある意味衝撃のラストと言うべきでしょうか。
非常によく練られたストーリー展開だったと思いましたね!
正しいと思い込んでいることは、実はそうではないのかもしれない。
是非とも体感していただきたい作品です(・∀・)
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